婚約指輪や結婚指輪はなぜ『左手薬指』に着けるのか
| はじめに
結婚指輪を身につけると考えた時、
一般的には左手の薬指につけるものと思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ですが、なぜ左手の薬指につけるのか知っている方は多くはないと思います。
こちらのページでは、なぜ婚約指輪、
結婚指輪は左手薬指なのかを知っていただくことで、
より指輪に深い愛着を持っていただけたらと思います。
| 『左手薬指』である理由
指輪を左手薬指につける起源について、
最も有名な話は古代ギリシャ時代にまで遡ります。
古代ギリシャでは、左手薬指には心臓(心、感情を司る場所と当時考えられていた)と
繋がっている太い血管があるという考えがあり、より神聖視されていました。
お互いに愛の象徴である指輪を心と繋がっている薬指にはめることにより、
目に見える形で心と心を繋げて愛を誓っていたというものです。
また、指輪は円状ですので、
途切れずに永遠に続いていくことも意味します。
想いが通じ合い結ばれたおふたりの愛の証しをはめるにはぴったりの指と言えます。
また、古くから右利きの人が多くいたこともあり、
左手に指輪をつけることで作業の妨げにもなりにくく、
指輪も傷つきにくいことから理にかなっているともいえます。
| 結婚指輪のはじまりは?
結婚指輪は、9世紀ローマではじまりました。
当時のローマ教皇ニコラウス1世が妻へ結婚指輪を贈ったことで、
貴族間でも結婚指輪を贈ることが流行し、
結婚指輪は結婚の象徴であることが定着しました。
そして、それはキリスト教圏でだんだんと一般的に広まっていきました。
ですが、キリスト教といえど、宗派によってつける位置が変わってきます。
カトリックでは左手は『服従と信頼』、
特に左手薬指は『愛を育む指』を意味し、
プロテスタントでは右手は『正義』を意味することから、
それぞれの薬指につけるようになっています。
また、国によっても定着した指は違い、
ドイツやオーストリアなどでは婚約指輪を左手薬指、
結婚指輪を右手薬指にはめます。
台湾では、逆に婚約指輪を右手薬指、
結婚指輪を左手薬指につけるなど違いが見られます。
中には足の指につける国も。このような違いがあることもまた、
背景を考えると指輪をつける重みが変わってきますね。
| 日本で結婚指輪を交換するようになったのはいつから?
日本に指輪が伝わり始めた時期は、
キリスト教が伝わってきた江戸時代後期といわれています。
明治時代後期には、結婚指輪の広告が出されたり、
流行に敏感な若者の中にはキリスト教式の結婚式で
指輪の交換を行う夫婦もいたそうです。
一般的に婚約指輪を送ったり結婚指輪の交換が広まったのは
もっと後の第二次世界大戦以降の1950年代からと言われています。
高度経済成長期とともに一般家庭の生活が豊かになるにつれ、
西洋の文化が活発に取り入れられるとともに、
愛し合うふたりで結婚指輪を交換する風習が定着しました。
婚約指輪が定着したのも、この時期です。
それまであったダイヤモンドの輸入制限がなくなり、
ダイヤモンドの輸入会社が広告を打ち出すなどキャンペーンが行われた結果、
生活が豊かになった一般家庭でも婚約指輪を渡すことが一般的になりました。
| まとめ
このように意味が込められ、
多くの人がその想いをこめてその指にはつけていたと考えると、
より一層結婚指輪をつけた時に愛着がわいてきますね。
CRAFYでは、想いを乗せてご自分で指輪を作っていただける工房となっております。
デザインを考えるように、その指につけるということを考えながらぜひ、
お気軽にご相談にお越しくださいませ。
|CRAFY 店舗情報
ふたりだけの指輪を自分たちで手作りできる指輪工房です。
当日はカウンセリングから完成までスタッフが完全サポートいたします。
ご相談のみのご予約も承っております。
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